コンサータとアイデンティティ
発達の人がコンサータを飲んだときの感覚
ていうのを読んで、そんな魔法みたいなことがあるの?と思った
わたしこの前、普通の人の感覚を味わった。
一睡もせずに会社に行ったとき、頭の中が静かだった。
普段、わたしの頭の中には音声付きの思考が渦巻いてる。ごちゃごちゃで、たくさんの糸が絡まったみたいに混乱している。一つのことをするので精一杯。そしていちばん苦労するのは、文字が読めないこと。
職場でよく回覧が回って来るけど、A4用紙にぎっしり詰め込まれた文字はいっさい受け付けない。3行目くらいまで読んで、そこからは異国語が書いてある感じ。視線もチラチラ動いて、集中できない。
それが、その日は読めた。頭の中がシーンとしていて、文字を読むと鮮明に意味が理解できた。頭の一文字から最後まで、視線がうろつくことなく、綺麗に読めた。
感動した。うぉ〜、これめっちゃイージーモードじゃん……ってなった。
いつもバグがすごい。
その日はとにかく一日イージーモードで、というか睡眠不足でハイな状態だったんだろうけど脳内が静かすぎて終始(すごいすごい、これはすごい)と思ってた。人に話しかけられるときも、すんなりと理解できた。あと、さっきも書いたけど視線がチラチラしないっていうのはかなり大きくて、事務処理の中で契約書を上からなぞるように読んで間違いがないか探すのはわたしにとって至難の技だった。上から読むってことはできないし、だからといってポイントポイントを満遍なく網羅するのも無理。
わたしの契約書チェックにはいつもバツがついた。
この部署、向いてなさすぎー!
でも、それがすんなり出来たときには、こんな簡単なこと…… いつもできないのか……となってしまった。
だからって毎日不眠で会社行くわけにもいかないでしょ。
それで、薬飲んだらこういう状態になるっていうのを読んだんだけど、それが一睡もしなかったこのときのわたしの状態と同じだったから、薬であのイージーモードを手に入れられる??
となった。
けど、発想力とか独創力が無くなるって書いてて、なにそれー!ってなった
ほんとに、ただの定型発達になるんだ。うける。アイデンティティ失っちゃう。アイデンティティて。
薬のむことは、視力が悪い人がメガネをかけるようなものっていう意見もあったけど、目が見えなくても人格はなくならないじゃん。(目が悪い人にも苦労はあるだろうけど。ごめんなさい)
その表現は、似てるようで少し違うような…。
ほんとうのほんとうは、やっぱり、薬とか飲まなくても、ちょっと変わった人って思われるくらいで終わりたい。それで仕事ができないとか社会人としてダメって言われるなら、その土俵から降りたい(笑)
おわり(?)